MTA

神経を守るMTA覆髄治療(歯髄保存治療)

IMG_7198MTAの方法 歯髄近くまで進行した重度の虫歯は刺激により歯髄が炎症を起こしやすいため歯髄を保存する処置(覆髄処置/覆罩処置)が必要になります。

特に虫歯の除去時に神経が(歯髄)露出した場合は通常、水酸化カルシウムによる直接覆髄により、歯髄の保存・温存をしますが、成功率はそれほど高くありません。

結果的に神経を取る処置(抜髄処置)が必要になることもあります。

そこで新しく発売されたレジン、ケイ酸カルシウムを主成分としたMTA覆髄治療(歯髄保存治療)は高い確率で神経を残すことができるようになりました。

MTA(Mineral Trioxide Aggregate)とは、ケイ酸カルシウムを主成分とし、生体親和性や封鎖性、石灰化促進作用、デンティンブリッジ形成能、細胞反応活性化促進作用、 抗菌性に優れた革新的な材料です。

この「神経を守る」「神経を残す」MTA覆髄治療は歯の寿命を延ばすことのできるMI治療(最小襲撃治療:ミニマル・インターベンション)といえます。

MTAの方法は

MTA覆髄治療では、歯髄に近接した深い虫歯の除去などの治療過程がとても重要になります。

現在発売されているのは、プロルートMTA(Pro Loot MTA)とセラカルLC(TheraCall LC)があり、当クリニックでは後者を取り扱っています。

MTAの治療方法

①歯科用顕微鏡を使用して、低速ドリルや手用器具(エキスカベーター)などで虫歯を除去していきます。

②虫歯を取り除き、う蝕検知液で虫歯が残っているか確認します。健全歯質は削らず、虫歯だけを確実に取り除いていきます。

歯髄に近接した深い虫歯の治療となるため、刺激を与えないように虫歯を取り除いていくことがポイントになります。

③綺麗に取り除けたところで、洗浄・消毒します。この殺菌が大切になります。MTAセメントで慎重に歯髄の露出部の封鎖(直接覆髄)を行います。経過観察を行い、お痛みがないことを確認後セラミックインレーやハイブリットインレーで自然な歯の形態に修復していきます。 

注意点

適応症が限られています

MTAによる覆髄処置は、非感染生活歯髄が適応症になります。

何もしなくてもズキズキ痛む、温かい物で痛むなどの炎症歯髄や感染歯髄は非適応症となります。

MTA治療の可否は虫歯の状態を直接確認した上で、判断していきます。

歯髄を保存できない場合もあります

MTAによる覆髄処置は、従来よりも高い確率で歯髄を保存できる治療法ですが、歯の状態によっては治療後に、歯髄の炎症などによる抜髄処置が必要になる場合があります。

治療直後は多少しみることがあります

MTA覆髄治療の直後は、虫歯除去時の刺激や覆髄処置の刺激によって、一時的に歯が過敏になり、冷たい物などでしみたりする場合があります。

これらの症状も時間が経つにつれて軽減・消失していきます。

保険適用外の治療です

MTA覆髄治療(歯髄保存治療)は、保険適用外になります。 費用は、5,000~10,000円。

所要時間は、20~30分です。

 

このように大きな虫歯でも神経を残して治療ができる確率が高くなりました。

是非「MTA治療で」とお声かけください。